長~い私たち女性の人生で、将来困らないために、今から出来ること

プロフィール

株式会社らくらくライフ 代表取締役(ファイナンシャルプランナー)中島 牧子

Nakajima_s【プロフィール】
札幌で生まれ、その後は父の転勤で、所沢、富山、仙台、東京、新潟を転々。通った学校の数は、小学校は3校、中学校は4校と、転校ばかりの子ども時代を過ごしました。 高校卒業後は、ニューヨークに留学。 在学中に、ひょんなことから知り合った人からの紹介で、CM制作会社で働くことになり、学校を中退することに。しかし、その頃はバブル景気に湧く日本とは対照的に、アメリカは不景気のどん底。せっかく入社したその会社も、間もなく経営難に陥り、倒産してしまいます。

当時は失業率が高かったこともあって、右を見ても左を見ても、仕事もお金も無い人ばかり。街中はまるでゴミ溜めのように汚くて、スリやひったくりが横行し、ホールドアップにあうことも珍しくない時代でした。「ニューヨークで美しいのは、上から見る夜景だけ」―そう言われていた頃です。 そんな中、ほんのわずかなお金のことが人の気を荒ませ、夫婦の関係や友情を壊していく様子も、数多く目にしてきました。それまで日本の親元で、何不自由無い生活を過ごしてきた私にとって、そうした姿はかなりの衝撃でした。

アメリカにいる頃、もうひとつお金のことで驚いたのは、まわりの人達みんなが、いつも普通に不動産や株式市況について話していること。私も影響を受け、まだ英語もろくに喋れない渡米直後から、株取引をするようになりました。持株が数倍に跳ね上がるようなこともあれば、紙屑になってしまったショックな体験もありました。

ユダヤの不動産会社に転職

CM制作会社が倒産した後は、知人の紹介で、今度はユダヤ人経営の不動産会社に入社することに。唯一の日本人としてジャパンデスクを立ち上げ、日本企業の駐在員向けに、賃貸物件の紹介を始めます。 日本企業の連絡先を調べて飛び込み営業をしたり、地元の情報誌に広告を出したり・・・生まれて初めての営業は、何もかもが手探り状態。企業に営業に行っても、最初はあいさつのしかたひとつわからない状態で、不安でいっぱいでした。そんな中、試行錯誤しながらも続けているうちに、徐々にお客様を紹介していただけるようになり、何とか軌道に乗ってきます。社内では、「小さな賃貸マシン」と呼ばれるようにもなりました。

自分の努力次第で結果に繋がる不動産会社での営業は、とてもやりがいのある仕事でした。ただ、まだ20代前半と若く、アメリカにいる間にできるだけいろいろな経験をしてみたいという思いはずっとありました。顧客企業も何社か出来、何とか収益も安定してきたので、他の日本人を採用して業務を引き継ぎはじめた頃、ちょうど知人から旅行代理店のセールス・マネージャーの職を紹介され、転職を決意。旅行代理店での仕事は忙しく、時には朝までかかるほどの激務でしたが、自分の知らない世界に触れることはとても刺激があり、楽しいものでした。旅行に関する様々な情報やエージェント用の格安ツアーなどもあったので、それから帰国までの数年間は、休みが取れる度、カリブの島々やヨーロッパなど、様々な国々を周って過ごしました。

アメリカ生活の後半は、犯罪は驚くほど減りました。割れ窓理論で有名な、ジュリアーニ市長のおかげというのもあったかもしれませんが、景気が上向いて、人々の生活に余裕が出来たというのが、第一の理由だと思います。 アメリカには結局10年ちょっと滞在したのですが、お金の大切さを身に染みて感じると同時に、お金に振り回されることの愚かさのようなものも感じることも多々ありました。

帰国後は旅行代理店の立ち上げを

10年間の米国生活を経て帰国してからは、ニューヨークにある旅行代理店から、東京支店の立ち上げを依頼され、支店長に就任することになります。しかし、慣れない日本での生活の中、仕入先も取引先も一から探して関係を作っていくのは、私にとってかなりの困難とストレスを伴うものでした。何とか採算ベースに乗せることはできたものの、激務で身体を壊し、退職することになります。

支店長をしていた頃に、経営に関する知識が足りないことを痛感していたので、しばらく休養した後、大学に通い直すことを決めます。在学中は、会計や経済について学びながら、ファイナンシャル・プランナー資格を取得。長い海外生活中に欠けてしまっていた、社会保険や税務知識を補うために始めたFPの勉強でしたが、もともと好きなジャンルだったこともあり、次第に人から相談されるようになっていきます。

FP会社設立

その後共済保険会社の経営企画等の職を経て、2006年に、ファイナンシャル・プランナーとして独立。最初は、いかに節約してお金を貯めるかという話を主にしていたのですが、徐々に疑問を感じ始めます。お金の使い方は人から押し付けられるものではないし、価値観は人それぞれ違います。まずはクライアントがどんな人生を送りたいかがあり、それに沿ったマネープランを作っていくことが大切ではないかという思いが強くなり、金メダリストコーチ、平本あきお氏に師事。 現在は一人ひとりがどんな人生を送りたいかを大切にした、マネーカウンセリングを行っています。

強みは「資産運用」と「保険」。中でも資産運用は、海外不動産投資をはじめ、ユニークなものを多数取り扱っています。 また、各種専門家とFPのチームを作り、相続相談にも力を入れて取り組んでいます。お金で困る人、差別される人がいない世の中になって欲しいと願っています。

【執筆】
税金や社会保険、生損保などに関するコラムを多数執筆
著書:「働く女のお金のルール」(明日香出版社)
共著「65歳に備えて稼ぎと生きがいを見つける本」

【講師】
ゆうちょ財団「証券外務員資格取得試験対策講座」講師
資産運用に関するセミナー講師など